クラウド・コンピューティングとは

クラウド・コンピューティングとは、
インターネット上のサービスを最大限活用するパソコンの運用方法です。
インターネット上にファイルを置き、メールはWebメールを介し、
予定帳をインターネット上のものと同期して使うことで、
ローカルのパソコンはインターネット環境さえ整えていればよいことになります。
あるいは、インターネットを介してネット上のサービスを処理する端末さえあればよいことになり、
これはパソコンに限らないということでもあります。(スマートフォンなど)
更に、アカウントとパスワードひとつ引っ提げていればどのクライアントでも
自分の書斎のように使えるということも意味しており、
パソコン運用において有利に働くことは間違いないでしょう。
個人でもその恩恵は受けられますが、企業が利用すればその価値は飛躍的に高まります。
データの共有、予定の合致やメールの管理などに割くコストはかなり下がります。


ほぼ同義語にシン・クライアントという言葉があります。
中央サーバーに作業結果を保存し、クライアント(ローカルPC)で行う作業を最低限(Thin)にする考え方です。
この言葉は、なにもインターネットだけでなくても社内LANや社内サーバーを介することもある為、
厳密には違うものですが(有名なのだと図書館/店の書籍検索サービスなど)個人利用ではほぼ同義です。


利点としては、先に挙げたようなコストの削減や端末を選ばない
(=サービス享受の幅が広い)点があります。
或いは、端末の破損や故障の際も即座に代わりを用意でき、元の端末とほぼ同じ作業をこなせる点です。
反面、インターネットに繋がっていないと端末単体で完結できる作業が極端に少なくなる、
サービス自体の終了がほぼ自分のパソコンが終わることを意味するなどという欠点もあります。
中央に繋がっていないとどうしようもなくなってしまうサービスですので、
そういう意味での脆弱性はあります。


現在、Googleが薦めているGmailGoogle Calender、iGoogleGoogle Bookmarks、Google Reader等を
積極的に活用することは個人が無料で進められるクラウド・コンピューティングと言えます。
また、Amazonが現在クラウド・コンピューティングサービスのホスティングを進めているようです。
現在できるクラウド・コンピューティングGoogle関連のサービスを使うことと、
Dropboxサービス(ローカルPCのファイルのコピーをネット上に取る)を活用することぐらいですかね。
Google Documentsは悪くない選択ですが、インターネットに繋がってない状態で
モノすら書けないのはさすがにやりすぎ感がありますね。ドキュメントはOfficeがいいような気がします。